ADHD(注意欠如・多動症)とは

ADHD・コンサータ処方のイメージ写真

ADHD(注意欠如・多動症)の患者様は、不注意や多動性・衝動性などの症状がみられます。自分の行動をコントロールする力が弱く、注意力を持続できないので、物を頻繁になくしたり、忘れ物をしたりする方もいらっしゃいます。落ち着きなくしゃべり過ぎるなど、後先考えずに行動することもあります。ADHDは生まれつきのものですが、これに伴う問題行動を改善することは可能です。患者様の状態を注意深く観察し、周囲が適切に働きかけることが大切です。適切な指導や支援を行うと、患者様自身が好ましい判断や行動を身につけていきます。周囲のご家族などが冷静になり、おだやかに、静かに対応することが基本となります。

このようなときは当院をご受診ください

不注意の主な症状

  • 一つの事柄に集中できず、すぐに飽きてしまう
  • 周りの刺激に反応しやすく、すぐに気が逸れてしまう
  • 人の話を聞いていないように見受けられる
  • 大切なもの、必要なものをよく無くす
  • 学校の勉強などで不注意なミスが多い
  • 宿題や課題などを忘れることが多い
など

多動性の主な症状

  • 一方的に喋ってしまう、喋りだすと止まらない
  • 授業中などに、落ち着いて座っていることができない
  • 夢中になりすぎて周囲の出来事が見えなくなる
など

衝動性の主な症状

  • 学校や社会のルールを守ることが難しい
  • 人が並んでいる列に横から割り込んでしまう
  • 順番を待つことが困難
  • ほかの人が行っていることの邪魔をする
  • 人が話している途中で話を遮る
  • 自分の感情を抑えることが苦手だ
など

ADHDの治療法

治療にあたっては、不注意や多動性、衝動性などの症状を完全に抑えることを目的とするのではなく、日常生活に支障をきたさない程度に症状を抑えていくことが大切となります。それぞれの症状などを見極めたうえで、環境調整・心理社会的支援と薬物療法を行います。ADHDでは、神経伝達物質が不足し、情報伝達がうまくいかなくなっています。そのため、一般的には情報伝達をスムーズにするお薬を使用します。これによって不安障害などの二次障害を減らす効果も期待できます。なお、これらの薬の服用期間は患者様によって異なります。詳しくは担当医師にご相談ください。

コンサータ処方

コンサータ(一般名:メチルフェニデート塩酸塩)は、厚生労働省から承認を受けADHDに適応を持つ治療薬です。コンサータは薬物乱用が問題になった背景より厳しい流通管理が義務づけられています。そのため、コンサータを扱うことが出来る医師や薬剤師は「ADHD適正流通管理システム」という国が認めたシステムへの登録が必須になっています。
お薬の作用機序は、体内のドパミンとノルアドレナリンの利用量を増加させることで、脳内の神経伝達物質の働きを活性化して、注意欠陥・多動性といったADHDの症状を改善するとされています。 ただし副作用として、不眠・食欲低下に注意が必要です。一見、効果の改善が大きく見込まれるように思われますが、コンサータの効果には非常に個人差があり、効果を感じられないという人がいるのも事実です。効果がないからといって、薬の量を自己判断で増やすことは危険ですので必ず医師に相談してください。